冬になってきましたね。冬に多い交通事故は、雪道や凍結した路上でのスリップによるものが１つ挙げられます。特に橋の上は凍結しやすく、夜から明け方の交通量が少ない間は凍結が進んでいて、通常の路面とは違うコンディションになっているため、これまでの運転状況とは全く異なってきます。スリップはこうした急激な変化で起こりやすく、急発進や急ブレーキなどは特にスリップが起こりやすくなります。冬では雪が降り始めたころの視界不良や、早朝のもやがかかった路面などは特に注意が必要です。

　新雪の頃はまだ雪もやわらかく、比較的走りやすいですが、翌朝の凍結された雪道はブレーキもききにくくなっており、タイヤだけの性能ではスリップを防ぎきれない状況になっていることが多くあります。日中は車の往来で、溶かされた雪も夜中から明け方の気温が低下した状態で凍ってしまうと、非常に最悪なコンディションになってしまいます。こうした中でスリップしてしまうと、ブレーキがききにくく、交通事故につながってしまうことがあります。

　スピードに出しすぎだけでなく、常に路面の状況を把握する必要があります。視界不良となる夜から早朝は、見た目とは異なった路面状況になっていることが多く、いつもの道路状況とは異なると思って運転することが必要になってきます。交通事故に合わないようにしていても、相手がスリップして滑ってくることも十分に考えられるため、車間距離は十分に開けて運転することが大切です。